10/17 ピッコロシアター共催コントライブ「穴と電信柱〜不条理コントづくし〜」

出演:ビーフケーキ、木全晶子・穂積恭平(ピッコロ劇団) ゲスト:別役実


・「バス亭のある風景」作:別役実 


○オープニングVTR


・「カリスマ幽霊」作:近藤貴嗣


・「チェックシート」作:近藤貴嗣


・「キリンのたたみ方」作:近藤貴嗣


・「死体がひとつ」作:別役実


・「穴」作:近藤貴嗣


○エンドロール


○エンディング

客入り・客出しの曲はビフケイベントでお馴染みのグノシエンヌ。
劇中でかかっていた小島麻由美さんの曲は「さよなら、カエル」

今回のライブで別役実さんと共演されるという事で、別役実さんの事をいろいろ調べました…!
5日のワラbへ行く前にジュンク堂で少しながらの時間ですけど別役実さんの著書を読んでみたりしました。
「バス停のある風景」と「死体がひとつ」は別役実さん著書『別役実のコント検定』に収録されているコントになります。
「バス停のある風景」は登場人物が男と女の2人ですが、女役を木全さんが演じると思っていたので、まさか舞台では女役をそのまま近藤さんが演じていた事に驚きましたw 男役は松尾くんでした。
「死体がひとつ」も覚えている限り脚本上では警官と死体処理係の女と死体を引っぱってきた女の配役だったはずです。
実際の配役は警官が松尾くん・死体処理係の男が穂積さん・死体を引っぱってきた男が近藤さん・死体が木全さんでした。

「チェックシート」は第3回目の単独『人見知り空中ブランコ』のラストで披露したブラックネタです。その単独ライブを見に行けてなかったのですが、近藤さんの一言目の「お兄ちゃん…」でピンときました。2本目でこのネタを持ってくるなんて思わなかったですね…!

「キリンのたたみ方」も元々はプラン9・久馬さん客演の演劇公演『ゼリーの小骨』の劇中にあったVTRです。なのでまた見られて良かったです!コントライブの中では唯一のPOPなネタだなんて笑

「穴」ビーフケーキのネタの中で「穴」はパターンが沢山あります。私が知っている中では4パターンあるみたいで、どれも見たことがありません…;ネタ前にコントタイトルは出さないで、エンドロールで披露した全部のコントタイトルと作者が出るんですが、タイトルが出なかったら私は「レンタルショップ」と付ける所でしたね。

「カリスマ幽霊」ビーフケーキと穂積さんと木全さんの全員出演のユニットコント。エンドロールで、近藤さんが脚本していた事に驚きでした…!基本的にビフケ二人でネタしている時のは近藤さん、それ以外は別役さん脚本だと思っていたので意外でした。ネタが別役さんぽい台詞回しだったので、そう思っていたんですけどよく考えてみれば後半の展開はビフケのネタでありそうだなと。穂積さんの最後の台詞「あなたはそれだけの事をしたんですから」がとても印象的でした…!

エンディングロールが流れている時、ビフケのイベントを何回か行っている方は分かると思うんですけど構成作家さんのミルク飲み(?)のおっさん、いつのまに改名されてたんですかw 「髭を剃るムスメ」までは1位のおっさんって名前だったと思うんですけど…w

エンディングロールが流れた後、ビフケの2人が出てきてトーク。出てきた一言目が
近藤「(お客さんに)ライブスタンド行かんと何しとるん!?」w
松尾「ここでLAUGH! LAUGH! LAUGH!歌っとく?」と歌っちゃう松尾くんwww

二人とも稽古しすぎて喉が潰れていたみたいです。
特に1本目の「バス停のある風景」は台詞回しの多い会話劇でしたからね。

客演のピッコロ劇団の穂積さんと木全さんを呼び込み。baseに初めて来て、若い客層に驚いていました…!普段、ピッコロシアターを見に来てくれるお客さんはもう少し年齢層が高めだからそうです。松尾くんが「死体がひとつ」で木全さんがしていた死体役、俺がやっても良かったのにと。
近藤「セリフ覚えんでいいからやろ!!!」www
最後に2人から、11月にあるピッコロ劇団の本公演の告知を。


木全さんと穂積さんがはけた後、改めて二人から別役実さんとのトーク
別役さんはビフケのネタを見て、珍しいタイプのネタだと。
近藤「そうですね、あんまり今まで大阪でいないタイプですね」自分で言っちゃった…w
近藤さんが別役実さんの作品が好きで共演できないかとお願いしたところ、実現したライブだったみたいです。
近藤さんのネタを評価されていました!チェックシートやキリンのたたみ方のVTRも良かったみたいですw
別役「(チェックシートについて)脳死問題にも触れていて…」
近藤「そんな深い所まで考えていません…」w
近藤さんが作ったネタを褒められているその横で松尾くんが「僕の相方なんですよ〜!」の一言www
近藤さんが別役さんに褒められていて嬉しそうにする様子は、トークライブで小島麻由美さんと話している時を思い出します…!

また二人でトークに戻り、挨拶をして幕が閉まり終演。

約1時間で6本のコントライブでした。
アンケートで「本日のコントの中で一番インパクトの強かったコントはどれでしたか?」という質問が書いてあったんですけど、正直どのコントもインパクトが強すぎますw ネタに死体と首吊りの多さが…www
どのコントも素晴らしかったですけど、あえていうなら「カリスマ幽霊」ですかね。近藤さん脚本というのに驚かされたこともあるんですけど、前半の台詞回しは別役さんに対してのオマージュだったと思います…!
何だろう…ビフケのネタと演劇公演の中間を見せてもらったようで。
恐らくですけど、「カリスマ幽霊」と「穴」は今回のコントライブで書き下ろされたものだと思います。

最初にも書きましたけど、今回のライブの為に別役実さんの事をいろいろ調べました。
調べれば調べるほど奥深い世界で、改めて不条理って何だろう…?と思いました。
そして、コントを実際に観てエンディングトークで別役さんがおっしゃっていた「何がおかしいのか分からないけどおかしい」という一つの不条理の定義を聞けただけでも、このコントライブに行った価値がありました…!
別役さんの著書を読んでいくと、どこかビフケのネタと似ていると思いました。こうやって、近藤さんは別役さんの影響を受けてきたんですね…!改めて、ビフケのネタのルーツを知れて本当に良かったです。
今までbaseのビフケ単独は日曜が多く、日曜は必ず仕事だったために諦めないといけない事が多かったんです。
ですが、今回のライブはどうしても見たいという気持ちで日曜の休日を希望して行きました…!
別役さんのコントが見られたこと、ビフケの持ちネタのチョイスが素晴らしかったこと、このコントライブで書き下ろしたネタが良かったこと、事前に別役さんの事を調べておいたお陰で何十倍にも楽しめました!!
客演のピッコロ劇団のお二人の演技、とても惹き付けられました!エンディングでも言っていた通り、また一緒にコントライブを是非してほしいものですね♪

あと前にも言ったようにbaseでビフケの単独イベントは今まで行けてなかったので、今回のコントライブが初めてになります。コントライブという形でしたけど、ビフケ独特の世界観に浸れて良かったです!二人の演技も良かった…!
でも、やっぱり見たいのはビフケ二人だけの単独ライブ。
トークライブでは小島麻由美さん、今回のコントライブでは別役実さんらと憧れの方々と共演できて、本当に恵まれると思います。ましてやコントライブはプチという位置でもありながらやらせてもらえたこと。
だからこそ、ワラbに戻って単独をしてほしいです…!
3ヵ月後、今度こそワラbに昇格出来るようにこれからも応援しています!!


長い感想だったと思いますけど、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございました…!<追記>

ツイッターのやり取りにて

@tabusakayo
ありがとうございます。別役さんの世界は若いコント師さんやコントファンの皆さんにじんわりくるだろと信じています。@yuki_kwa あと、2週間後ですね…!とても、楽しみにしています…! RT @tabusakayo: ビーフケーキとのお仕事は未知なだけに期待。

○ピッコロ劇団の穂積恭平さんのブログにて

ビーフケーキ★コントライヴ ありがとうございました。 その1 - 幸せのタイフーンカフェ(穗積恭平/穂積幸良/穂積恭平/個人ブログ)
ビーフケーキ★コントライヴ ありがとうございました。 その2 - 幸せのタイフーンカフェ(穗積恭平/穂積幸良/穂積恭平/個人ブログ)

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